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9mm Parabellum Bullet presents 「カオスの百年 vol.18」 @ THE BOTTOM LINE セトリ&感想

故郷・名古屋のライブハウス、THE BOTTOM LINEで開催された「カオスの百年 vol.18」、菅原卓郎の喉の不調により振替となった公演も含め全3公演行ってきました。
3公演とも本当に最高で、一生忘れられない大切なライブとなりました。

 

[目次]

 

2/8 対バン w/BIGMAMA

 

BIGMAMA

開幕『倫理 | ロジカルモンスター』や序盤から『CPX』を投入してきたり、『物理 | Time is like a Jet coasterTime is like a Jet coaster』→『POPCORN STAR』や『現文 | 虎視眈々と』→『荒狂曲"シンセカイ"』といったクソ強い流れ投入してきてたりと、昨年のツアーのセトリを思わせる流れが見られてクソ高まったり、本当に久々に『誰が為のレクイエム』が聴けたのが嬉しすぎたり、『ファビュラ・フィビュラ』でBIGMAMAと9mmのファンたちが一緒になって拳を上げて合唱してる光景が本当に良すぎて心からこの対バンを観に来て本当に良かったと思えたり、ラストにはBIGMAMA9の曲『No.9』を持ってきてくれたのがあまりに粋すぎたり(次の9mmの演奏で卓郎がとても嬉しそうに「しかし『No.9』はニクいよなぁ~」と言っていたのが良かった)、9mmの20周年を全力で祝うという愛に満ちた最高のライブパフォーマンスでした。

 

この日4年近くぶりに再会した愛知のフォロワーさんと一緒に観に来ていて、『荒狂曲"シンセカイ"』で肩組んで「あ~~~~~~~"シンセカイ"へ!!!!!」とクソ本気で叫べたのが嬉しすぎてブチ高まりながら泣きそうになってしまいました。
あと、転換の際に近くに居た9mmファンの兄ちゃん2人組が「あのアルファベット3文字の曲が良かった」と話していたのが嬉しすぎて、思わず「CPX!」と言ってしまいました。

 

セトリ

  1. 倫理 | ロジカルモンスター
  2. Jelly Miens
  3. CPX
  4. 物理 | Time is like a Jet coaster
  5. POPCORN STAR
  6. Strawberry Feels
  7. 誰が為のレクイエム
  8. ファビュラ・フィビュラ
  9. 17 (until the day I die)
  10. 現文 | 虎視眈々と
  11. 荒狂曲 "シンセカイ"
  12. The Naked King ~美しき我が人生を~
  13. No.9

 

9mm Parabellum Bullet

開演前、フォロワーさんと「9mmで真緒さんがバイオリン弾いたり金井くんが一緒に歌ってくれたりしたらいいね~」なんて言いながらキャッキャしてたのですが、まさか本当にやるとは思わんやんけ……

 

もし今回の対バンでBIGMAMAの真緒さんが9mmでバイオリン弾いてくれるとしたら聴いてみたい曲として、『カモメ』か『黒い森の旅人』と考えていたのですが、まさか本当に『黒い森の旅人』をやってくれるとは……
過去にもストリングス入りで披露されたことのあるこの曲、やはりバイオリンの演奏とめちゃくちゃマッチしていて最高だったし、間奏でのギターソロとのユニゾンが気持ち良すぎて完全に天に召されてしまいました。

 

今回名古屋でBIGMAMAとの対バンに至ったきっかけについて、2022年のメリロで滝さんが乗った新幹線が運転見合わせとなって出演時間に間に合わなかったときに真緒さんが出演してくれたことだったといったことを卓郎が話していて、恩を返し返されみたいなバンドとバンドの関係性って本当に良いなと思ったし、この話の後に卓郎が「こんな湿っぽい話をするつもりじゃなかったんだ!俺たちは名古屋を燃やしに来たんだ!ボトムラインの治安を悪くしに来たんだ!」と告げて『Black Market Blues』をやり始めたのがクソかっこよかったです。
菅原卓郎さん、あなたのおかげであの夜の名古屋は世界で一番治安が悪くなりました。

 

アンコールでは9mmのメンバーとともに金井くんと真緒さんが登場し、金井くんが「ご案内します!」と告げるとそれに続いて卓郎が「"シンセカイ"へ!!」と叫び、まさかのBIGMAMAの『荒狂曲"シンセカイ"』のコラボ演奏が始まりフロアはドカ沸き状態に。
卓郎が歌う『荒狂曲"シンセカイ"』の「どれぐらい経ったろうか食料や水が尽きて」のとこと「世界が退屈で仕方ないのです」のとこが菅原卓郎の歌声にマッチしすぎてて今でも印象に残っています。マジで音源化して欲しすぎる……

 

そしてそこから立て続けに『Punishment』が演奏され、金井くんが歌う「掠れた翼の色陽炎~~~~~~」のとこで裏声使わずに歌い上げてたのがかっこよすぎて全イキしそうになったし、間奏で滝さんと真緒さんが向かい合って演奏しギターとバイオリンでソロバトルが展開されあまりのかっこよさにマジで気が狂いそうになったりと、夢でも見ているかのようなコラボ演奏でした。

 

対バンで俺たちの妄想を現実にして叶えてくれるロックバンドが本当に大好きです。
やっぱ大好きなバンドと大好きなバンドの対バンってマジで夢があっていいなと、心からそう思える一夜でした。

 

セトリ

  1. 名もなきヒーロー

  2. The Revolutionary

  3. One More Time

  4. 新曲(呪術廻戦)

  5. Vampiregirl

  6. 悪いクスリ

  7. 黒い森の旅人(バイオリン:東出真緒)

  8. Black Market Blues

  9. Answer And Answer

  10. Talking Machine

  11. Brand New Day

[EN(with 金井政人、東出真緒)]

  1. 荒狂曲"シンセカイ"
  2. Punishment

 

2/9 VAMPIRE再現ライブ

良くも悪くも、俺はこの日の光景を生涯忘れることはないと思う。そう言い切れるライブでした。

 

アルバム『VAMPIRE』の再現ライブであることがアナウンスされていた今回の公演、開幕『Wanderland』でいきなり滝さんのシールドが断線するというトラブルに見舞われ中断し、不穏な予感がしつつ再開されたものの、『Trigger』の辺りから卓郎の歌声がガサガサになっているのが顕著に感じられ、続くMCでは卓郎から喉の調子が悪いことが告げられ、「ちょっとみんなの力を借りてもいいかな?」とこれ以降の楽曲は卓郎の声が出しづらそうなところで要所要所を会場全体で合唱する形式に。

 

卓郎が「VAMPIREというアルバムが大好きなみんなならきっと完璧に歌えるでしょ?」と言ったように、会場全体が完璧にVAMPIREの曲を歌えていたのが、この日VAMPIRE再現ライブを観るために集まった屈強なファンたちという感じで何とも頼もしく、また卓郎もこの日集まった観客を信頼しているように思えて、VAMPIREの楽曲をクソ本気で熱唱しつつ何とも嬉しい気持ちになりました。

 

『Faust』が終わったところでブレイクを挟むと、「ちょっと本当に調子が悪いみたいで……ここからはみんなが歌ってくれてもいいか!?」と告げ、ここからは卓郎は一切歌わずにボーカルパートを全て観客が歌うことに。
(このときも「喉に悪魔が住んでるみたいで……」とユーモアあるMCで場を和ませていて、このつらすぎる状況にあってどんだけ人間ができてるんだこの人は……と思った)
『悪いクスリ』では滝さんが卓郎の代わりとばかりにメインボーカルパートを全力で歌うも、歌い出しから2番の歌詞と間違えて歌うというお茶目な一面も見られ、つらい状況にありながらも終始楽しそうに演奏する姿を見せてくれていた。

 

VAMPIREのラストを飾る『Livig Dying Message』での、会場全体で歌った「あなたは二度と孤独になれない」というフレーズが、観客から卓郎に向けて歌われているように思えて、俺は歌いながらオンオンと泣いてしまいました。
この日のライブを良いライブだったと言ってしまってはいけない気はするんだけど、それでも会場全体でVAMPIREの楽曲を歌いまくる一体感は気持ち良かったし、『Living Dying Message』を卓郎に向けて歌うかのごとく会場中で合唱する光景はきっとこの日だけしか体感することのできないかけがえのないものだったと思います。
(この日の晩、卓郎がインスタで「Living Dying Messageをみんなが歌ってくれた時この曲の歌詞の意味をほんとうに理解できてぼくは救われました」と綴っていたのを見てまた泣きました)

 

アンコールでは普段MCをしない滝さんが登壇して卓郎の喉の調子が悪く、「ちょっと見ていてもかわいそうだと思うので」と今回の公演を3/4に振替公演として開催する旨をアナウンスし、「あと少しだけやって終わりにします!」と告げてアンコールを開始。
『Punishment』と『Lovecall From The World』の2曲を演奏し、滝さんがギターボーカル滝善充と言わんばかりに歌いまくり、最後にはマイクスタンドを掴んでそのままなぎ倒しながら熱唱しまくり、熱狂のうちに終演。
卓郎を助けたいという気持ちが全面に満ち溢れた姿には、滝さん自身の腕の不調の際に卓郎に助けてもらったときの恩返しのようにも見えて、バンド内での助け合いの精神に熱いものが込み上げてくるのを感じたパフォーマンスでした。

 

セトリ

  1. Wanderland

  2. Vampiregirl

  3. Trigger

  4. Keyword

  5. Hide & Seek

  6. The Revenge of Surf Queen

  7. Supernova

  8. Faust

  9. 悪いクスリ

  10. We are Innocent

  11. 次の駅まで

  12. Living Dying Message

[EN]

  1. Punishment
  2. Lovecall From The World

 

3/4 VAMPIRE再現ライブ 振替公演

1ヶ月越しのVAMPIRE再現ライブのリベンジ公演、9mmと観客との気持ちと気持ち、熱量と熱量のぶつけ合いかのような空間でした。

 

あの日の不安を払拭するかのような卓郎の力強い「名古屋あああああああああああああああ!!!!」という叫びを序盤に聞いた瞬間、心から今日は大丈夫だという確信に変わり、そのままVAMPIRE再現パートをMCなしで最後まで駆け抜けるのを目撃でき、ようやくあの日の落とし物を取り戻せた気がします。

 

この日のVAMPIRE再現パートの中で、自分でも信じられないことに、『Faust』の「どれだけ歩き続けてもここにいるただの自分が抱きしめられない抱きしめたいのに」のとこの卓郎の歌声があまりに力強く、あまりに優しくて、自然と涙が溢れていました。
当時の初期衝動的なものから生み出された破壊と混沌の坩堝のようなアルバムを今の優しさと力強さを兼ね備えた9mmが再現するのが本当に想像以上のもので、当時から擦り切れるほど聴きまくったアルバムなのにまだ知らない一面があったってことに気づけて、それが嬉しかったって気持ちもあったと思います。

 

VAMPIREというアルバムの中でも特に好きなのが、『次の駅まで』の貼り付くようなじめっとした閉塞感のある空気から『Living Dying Message』で一気に晴れ渡った世界が広がる感じの流れで、この流れを再現ライブで聴くことができたのは本当に感無量でした。
そして、あの日『Living Dying Message』で観客から卓郎に向けて歌った「あなたは二度と孤独になれない いつか必ず分かる日が来るよ」というフレーズを1ヶ月越しに卓郎から返してもらい、その直後卓郎が「分かったぞおおおおおおおおおおおおおおお!!!!!」と叫んだ瞬間オンオン泣いてしまい、大好きな『Living Dying Message』という楽曲がより一層かけがえのないものになった瞬間でした。
菅原卓郎、本当にこういう粋なことをしてくれる男なんだよな……

 

VAMPIRE再現パートの演奏を終え、卓郎が「ここからはVAMPIREの時代から一気に2022年まで飛んで……」と告げ『泡沫』から始まった通常のライブパートでもフロアの熱気はどんどんと増していくばかり(卓郎がMCで「3月にこのサイズのライブハウスでこんなに暑いの初めてだよ!」と言っていたほど)。
フロアドカ沸き状態の中演奏された『Talking Machine』の辺りで「さすがにこれが最後の曲やろ……」と思ってたところに、つんざくような中村和彦の絶叫でこの日の本編ラストを飾る曲となる『Wildpitch』が始まった瞬間には全身の血液が沸騰するかのような感覚を覚えたし、何より本編ラストをVAMPIREに入らなかった"あの時期の9mm"のもう一つのピースである『Wildpitch』で〆たというのがマジで解釈一致すぎて悶えまくってしまいました。
(後に卓郎が配信で「『Wildpitch』って曲が『Supernova』と『Wanderland』のカップリングの曲なので、それで〆ようと」と語っていて、完全に菅原卓郎ちゃん好き好き好き好き好き好き好き好き好き……となってしまったのはまた別の話)

 

本編が終わっても冷めやらない観客の熱量に応えてアンコールで演奏された『One More Time』に続いてこの日のラストを飾った『Punishment』は、高まり続ける熱量に応えるかのごとく信じられないほどの爆速で、マジで体感でも『Hide and Seek』ぐらいのBPMは出てたんじゃないか!?ってぐらいでした。
後に卓郎が配信で語っていたところによると、この日の『Punishment』はBPM250か255ぐらい出ていたらしい。BPM255はさすがにアホすぎる、こんなんもうスピード違反だろ……でも名古屋には道路交通法がないからな……

 

先にも述べた通り、喉の不調で卓郎にとってはきっと悔いの残るライブとなったであろう先月の公演を、俺は良いライブだったと言ってしまってはいけないような気がしたまま振替公演が開催されるまでの1ヶ月間を過ごしていたのですが、この日卓郎が実に晴れ晴れとした笑顔で「こんなことを言ってしまってはいけないのかも知れないけどさ……あの日も最高だったよなぁ?!」と言っていたことにはこちらも気持ちが救われたような気がしました。
何より卓郎があの日とは対照的に終始99999999999999億点の笑顔で演奏していたことが深く印象に残っています。
1ヶ月越しのVAMPIRE再現ライブを最高の形で届けてくれて、本当にありがとう9mm Parabellum Bullet……

 

セトリ

  1. Wanderland

  2. Vampiregirl

  3. Trigger

  4. Keyword

  5. Hide & Seek

  6. The Revenge of Surf Queen

  7. Supernova

  8. Faust

  9. 悪いクスリ

  10. We are Innocent

  11. 次の駅まで

  12. Living Dying Message

  13. 泡沫

  14. 黒い森の旅人

  15. カモメ

  16. Brand New Day

  17. ハートに火をつけて

  18. The Revolutionary

  19. Talking Machine

  20. Wildpitch

[EN]

  1. One More Time
  2. Punishment

 

ありがとうBIGMAMA
ありがとう9mm Parabellum Bullet
ありがとうVAMPIRE
ありがとうTHE BOTTOM LINE

VAMPIRE、やっぱり俺にとって本当に大切なアルバムです。

 

以上。