行ってきた。
昨年9月9日のライブが中止、配信ライブでの開催となり、一年越しのリアルライブとしての開催となった2021年の9/9ライブ。
昨年中止となった無念を晴らすかのような、レア曲の連発にメドレーもありと、盛りだくさんのライブでした。
オープニングアクト:folca
「やり直しの9月9日、一緒に楽しもうぜ!」と告げ、開演したfolcaのオープニングアクト。
これまでフェスや対バンで何度か観てきたfolcaのライブパフォーマンス。
エッジの効いたギターサウンドに叙情的なメロディに魅せられたパフォーマンスだった。
9mmのサポートとしても活躍する爲川裕也がフロントでギャンギャンにギターをかき鳴らして観客を煽る姿は、9mmでサポートしてるときには見られない顔という感じで本当にかっこよかった。
てかやっぱり裕也ギターめちゃくちゃ上手だね……
「うちの爲川がいつもお世話になっております、どうもありがとうございます」という挨拶、そして「バンドマンならバンドマンらしく、バンドマンの感謝の返し方をやります!」と告げ、9mmのライブ開演時のお馴染みのジャジャジャーン!!を鳴らした後、昨年の配信ライブでもカヴァーした9mmの『光の雨が降る夜に』を演奏し始めたときはマジで痺れた。
一年越しのライブに誘ってくれた9mmに対してバンドマンらしい形で感謝の気持ちを示すfolca、本当にかっこよかったよ……
本編:9mm Parabellum Bullet
オープニングアクトが終わり、しばしの転換の時間を挟んだ後、いつもの入場SE『Digital Hardcore』が鳴り響き、ステージに9mm Parabellum Bulletのメンバー4人が姿を現す。
最初のブロックはサポートなしの4人での演奏が、『Blazing Souls』という何とも意外な選曲で幕を開けた。
立て続けに『Wildpitch』、そして先ほどのオープニングアクトでfolcaも演奏した『光の雨が降る夜に』が演奏される。
一年越しのライブに誘ってくれた感謝の気持ちを相手の楽曲をカヴァーすることで示したfolcaに対し、本家の側もその楽曲を演奏することで応えるという武士みたいな恩義の示し方に、両バンドの良い関係性を感じずにはいられなかった。
アウトロで卓郎と滝のフロント2人がお立ち台に立ってツインリードを奏でる光景がまた冗談みたいにかっこよくて、強烈に印象に残っている。
そこからシームレスな繋ぎで『Scenes』が演奏され、「また会おう必ず……また会えたなぁ!!!!」と叫んだ瞬間には、胸の奥から熱いものがこみ上げてくるのを感じた。そういうとこやぞ、菅原卓郎。
4曲立て続けの演奏が明け、「2021年の9mmの日にようこそ!」と菅原卓郎のMCが入る。
「今日は9mmの日ならではの選曲になってますから、みんな覚悟しといた方がいいよ?できてますか?3秒だけあげるから、3・2・1、いけるかーーーーーーーー!!!!!!」と告げ、ここからサポートギターの武田将幸が加わっての『Endless Game』が演奏される。
この曲をライブで聴くのも本当に久々で、大はしゃぎでヘドバンしまくって楽しんだ。
その後の『DEEP BLUE』からの『ダークホース』への演奏ではこれまたシームレス繋ぎが披露されたことに度肝を抜かれ、更に『キャンドルの灯を』が立て続けに演奏される。
『キャンドルの灯を』ではライブ版の前奏なしで始まり、イントロのリードギターがサポート入りのトリプルリードアレンジで演奏された。
このトリプルリードアレンジが本当に好きで、また聴けたのは嬉しい限り。
明けのMCで、「セットリストのコンセプトに気づいた人いますかね?ここまで4曲、アルバムの9曲目を演奏しております」といったことが明かされる(俺は全く気づいてませんでした……)
「ただ皆さんお気づきでしょうが、我々のアルバム8枚しかありません」と語ると、代わりに9枚目のシングルからと、『サクリファイス』が演奏される。
続けて演奏された『Starlight』では、ステージの上方にあるモニターのような装置に満天の星空のような映像が映し出され、この日最も美しい光景がKT Zepp Yokohamaのステージ上で繰り広げられていた。
その後『悪いクスリ』に続いて演奏されたのは『Butterfly Effect』
アルバム9曲目の曲を演奏していると告げられた瞬間から、『Butterfly Effect』が来てしまうのでは……身構えてはいたものの、いざ実際に演奏されたときの衝撃は図り知れず、リアルに頭を抱えてしまった。
まさかこの曲をライブで聴ける日が来るとは思いもよらなかった。本当にありがとう……
その後の『ホワイトアウト』でもステージ上方のモニターで雪景色のような光景が描かれ、眼を見張るような美しい光景が繰り広げられていたのが印象に残っている。
明けのMCでは、
「残念ながら我々今年夏フェスはできませんで」
「でもせっかく音楽やれるんだから、聴きに来てくれてるんだから、何かちょっとやりたいなと思って考えてきましたよ」
「9曲目の9曲、でもこれじゃちょっとマニアックすぎるんじゃないかと」
「大体みんなも夏フェスで9mm観たときのようなあの曲やあの曲も聴きたいよと、そういうところありますよねきっと?」
「その全てを満たすためにこれからあたかもみんなが夏フェスの会場に来たかのような9mmのあんな曲やこんな曲をメドレー形式で皆さんにお送りします!」
と告げ、9mmのフェスですっかりお馴染みの楽曲たちがメドレー形式で立て続けに演奏された。
このメドレーでの曲と曲の繋ぎ方が秀逸で、9mmのフェスでの定番曲の数々が立て続けに叩き込まれ、まるで走馬灯でも見ているかのような感覚に陥っていた。
各地で夏フェスの機会が失われていく中で少しでも夏フェスの気分をとフェス定番曲をメドレーでギッチギチに詰め込んで届けてくれる9mmの心意気、本当にかっこいいと思う。
このメドレーの中で最後の最後に『Living Dying Message』が演奏されたときばかりは本当に大声が出そうになってしまった。『Living Dying Message』という楽曲が本当に好きなので……(隙あらば自分語り)
そして本編最後のブロックでは『泡沫』『白夜の日々』そしてこれまた何年ぶりだよという感じの『Scream For The Future』で度肝を抜かれ、『Mantra』では花道に出てきた卓郎のマイクを通さない肉声の「何とかなんのかあああああああああああああ!!!!!」という叫びに全身の血が沸き立つのを感じ、最後にはこれまた久々の爆走メタルナンバー『生命のワルツ』が叩き込まれ、本編終演となった。
客席からの拍手によるアンコールに応えて再びステージに登場し、演奏された新曲は、「全て壊して」「踊ろうぜ」といったフレーズが印象的で、直近の楽曲である『白夜の日々』『泡沫』とはまたベクトルの違った感情の強いエネルギーが感じられる楽曲だった。
そもそもシンプルに曲としても良かったので、ここからライブでの演奏を重ねて完成されていくのが楽しみな1曲だと感じた。
そして最後には『Punishment』が爆速で演奏され(この日本当に信じられんぐらいの爆速だった)、熱狂のうちに終演となった。
ありがとう9mm Parabellum Bullet
ありがとうKT Zepp Yokohama
KT Zepp Yokohamaでライブを観たのはこれが初めてでしたが、設備面ではZeppの安心感があって駅からのアクセスも良好で、かつて同じく新高島駅最寄りにあった横浜BLITZの意志を継ぐライブハウスとしての役割を十分に担える会場だと思いました(謎の上から目線)
来年もまた、9月9日に9mm Parabellum Bulletとライブハウスで会いたい。
その日が来るまでまた、生き延びて会いましょう!
セトリ
[滝含む4人]
- Blazing Souls
- Wildpitch
- 光の雨が降る夜に
- Scenes
[サポート:武田将幸]- Endless Game
- DEEP BLUE
- ダークホース
- キャンドルの灯を
- サクリファイス
- Starlight
- 悪いクスリ
- Butterfly Effect
- ホワイトアウト
[夏フェス定番曲メドレー]- 太陽が欲しいだけ
- ハートに火をつけて
- Answer And Answer
- Discommunication
- 新しい光
- The World
- 黒い森の旅人
- 名もなきヒーロー
- Living Dying Message
- 泡沫
- 白夜の日々
- Scream For The Future
- Mantra
- 生命のワルツ
[EN]
- 新曲
- Punishment