昨日に引き続き人見記念講堂へ。
昨日9mm Parabellum Bulletのライブを観るのは約1年ぶりであったが、THE BACK HORNのライブを観るのも2019年のマニアックヘブン以来で、実に1年5ヶ月ぶりのTHE BACK HORNのライブとなった。
先攻:THE BACK HORN
一発目からコワレモノという少し意外な選曲から開幕(コーレスが楽しい楽曲だけに、発声が禁じられたライブという環境が恨めしくもあった)
そこからブラックホールバースデイで一気に会場の熱量が上がっていくのを感じる。長らく感じていなかった感情が奥底から高まっていく感覚を味わった瞬間だった。
今回久々にTHE BACK HORNのライブを観るに際して、やはり将司の喉の不調のことが気がかりであった。
その後喉の手術を経て、実際に1年5ヶ月越しに聴く将司の歌声は、そんな不安を吹き飛ばし、逆に聴いているこちらが希望をもらえたかのような、どこまでも力強いものだった。
その後も、心臓が止まるまでは→美しい名前の流れに深い文脈を感じずにはいられず目頭が熱くなるのを感じたり、終盤のシンフォニア、太陽の花、無限の荒野という畳み掛けに高まりまくったりと、終始感情を揺さぶられまくる最高の時間だった。
ラストの無限の荒野で、将司が「否!!まだだ此処では死ねない!!」をオフマイクで叫んだ瞬間、全身の血が湧き上がるのを感じた。
こんな風にいつだって心を震わせる音楽を届けてくれるTHE BACK HORNというロックバンドが、俺は大好きだ。
そう再確認することができた素晴らしいライブだった。
後攻:鰰の叫ぶ声(9mm Parabellum Bullet×THE BACK HORN)
昨日と演目は変わらなかったこともあり、昨日よりは落ち着いてステージ全体を観て、じっくりと演奏に耳を傾ける余裕もあった。
2日間聴いていて思ったのが、やはり菅原卓郎が歌う『罠』のマッチ具合が異常だったということ。
この楽曲が纏う退廃感や寓話的な雰囲気が、菅原卓郎の歌声と絶妙にマッチしたことで生じた化学反応的な魅力があったと感じている。
「優しさを信じ~」の歌い方が、あまりに良すぎた。
この選曲をした人、本当に偉大すぎるので何らかの賞を受賞して欲しい。
他、演奏・MCで印象に残ったポイント
- 卓郎のMC中に栄純がしみじみと「卓郎っていい声だよねぇ」と言い、それを聞いて「そんなこと言われたら、嬉しいからシャツの上のボタン一つ開けちゃう」と返す卓郎(どうして?)
- 昨日に引き続き、白組なのに頑なに黒いTシャツを着てくる滝、それを受けて岡峰の「昨日は俺も白い服着てたけど、滝が黒着てくるから、今日は白黒着てきました」
- Vampiregirlのギターソロでほぼイキかけたみたいな動きをする菅波栄純
- 9mmの手数が多い楽曲を演奏してるときのマツの一生懸命ドラム
- Black Market Bluesでの将司の悪魔的な笑い声
- 和彦のベースの構えを真似する岡峰(翌日ケツが筋肉痛になったというツイートで爆笑した)
最後のMCでの、
卓郎「行けるかー!!」
将司「行こうぜー!!」
という叫びを聞いたとき、本当に9mm Parabellum BulletとTHE BACK HORNが同じステージで一緒にライブをやっているんだなという実感が湧き、胸の奥から熱いものがこみ上げてきた。
この2日間で最も感情の高まりを感じた瞬間だったかも知れない。
願わくば、この2バンドの共演がまた観たい。
そう切望せずにはいられない、夢のような2日間だった。
ありがとう人見記念講堂
ありがとうTHE BACK HORN
ありがとう9mm Parabellum Bullet
(写真は終演後移動しながら撮影したら手ブレしまくった人見記念講堂)
セトリ
鰰の叫ぶ声
[9mm Parabellum Bullet×THE BACK HORN]
- コバルトブルー
- ハートに火をつけて
[黒組(菅原、中村、菅波、松田)]- Vampiregirl
- 罠
[白組(山田、岡峰、滝、かみじょう)]- The Revolutionary
- 戦う君よ
[9mm Parabellum Bullet×THE BACK HORN]- 刃
- Black Market Blues